昨年、分担執筆した『研究者の子育て』がAmazonで発売開始されました。
(こちらからご購入いただけます→amzn.to/3oirosP)
総勢12名の現役研究者による子育てエッセイ。
私の執筆部分は3つ目に収録されています。
本著を読みながら「わかるわかる」と共感したり、「うちより大変だ...」と思ったり。
子供のあやし方一つとってみても研究者ならではの考察が垣間見えて、ふふふと笑っちゃうことも。
子供を持ったタイミングは様々でも、研究と育児の両立はどの家庭でも大変な悩みごと。
朝4時に起きて授業準備をする、大学の制度を使い倒す、研究に利用しているアプリ(Slackなど)を夫婦間での情報共有に使用する...など、参考にしたいと思えるtipsも盛り沢山でした。また、育休を取得されている男性研究者の割合が多いことに少し驚いたりもしました。裁量労働制という研究者の強みを生かし、育休をとることに積極的な姿勢を見て、「いいぞいいぞ〜」と嬉しくなりました。
研究者は異動の多い職業で、日本国内だけでなく海外に行くこともしばしば。また現在の私たち夫婦のように夫か妻のどちらかが単身赴任ということもままあります。そんな時にも移動先で子供を預かってくれる保育所や家事の助けになるサービスを探し、家庭と研究を両立させるために奮闘する姿もたくさん描かれています。
アメリカで仲良くなったママ友の方で、現在は企業に勤められている方から
「自分が修士のときにこういう本に出会っていたら博士課程に進んでいたかもな〜」
(姉妹作:『研究者の結婚生活』を読んで)
というお言葉をいただきました。
私は博士課程に進んだ際に、積極的に男女共同参画系のイベントに参加していたからか、けっこうリアルな話を聞くことは多くありましたが、修士までだと確かに聞く機会は少なかったかもしれない、と思い返しました。
「研究と子育てって両立できるんですか?」
と学部生から質問されたりもします。
そのような悩みを持つ学生さんやこれから大学院を目指す方々に、この本が少しでも参考になればと願います。
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