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Kanako

National Postdoc Appreciation Week

更新日:2020年8月1日


今週はNational Postdoc Appreciation Week(全国ポスドク感謝週間)でした。

このイベントは、National Postdoctoral Association(全国ポスドク協会)に参画している115の研究機関において、日々の研究成果の多くがポスドク(博士号を取ったあと任期無しポストを取るまでの間の修行期間である研究者たち)によって得られていることを鑑み、1週間彼らを労いその功績を讃えよう!という取り組みだそうです。とっても素敵な催しですね。日本にも取り入れて欲しい!

機関によってイベントの数・内容は様々ですが、スタンフォード大学はかなりイベントの数が多いと思います(リンク参照)。

月曜から金曜までキャンパスのいたるところでコーヒーが飲めたり、キャンパス内の丘をハイキングしたり、200人規模の大規模BBQがあったり。私はCarnegie institutionにいるので正式なスタンフォード大学の所属ではないのですが、同じキャンパスへの居候ということでこれらのイベントへの参加資格もありました(ラッキー!)。

せっかくなので普段は交流しない人とお知り合いになってみよう、という気持ちから9/19に開催された"Designing Your Postdoc"というワークショップに参加してきました。これについてはまた別記事に書こうと思いますが、たくさんの新人ポスドクさんと出会えて非常に良い経験になりました。

NPAWの期間にスタンフォード大で開催されるイベントはOffice of Postdoctoral Affairs (OPA) もしくは Stanford University Postdoctoral Association (SURPAS)といったポスドクのキャリアや生活を支援する組織によって運営されているようです。名古屋大学にもB人センターという、主に産業界へのキャリアパス支援を行う組織がありましたが、それよりもかなり規模が大きく手厚いサービスが行われている印象を受けました。

またカーネギー独自にも、NPAWの一環として、研究所のロゴ入りTシャツがもらえたり、サイエンスコミュニケーション講演付きのカクテルバーが開かれたり、DPBとDGE合同でのアイスクリーム会があったりしました。

研究所からTシャツのプレゼント(左)、バインダーとペンはセミナーに参加してもらった物(右)
アイスクリームイベント

研究を仕事にしているとどうしてもラボと家の往復だけになってしまって、実験が立て込んだり、論文原稿を書いているときにはラボのメンバーとでさえ話さなくなったりしてしまいます。そうすると徐々に人とコミュニケーションを取るのが億劫になったり、はたまた臆病になったりしがちです。

私は6月から続けている実験の一部がどうしてもうまくいかなくて、うーむと悩み続けているがために人との交流が少なくなってきていました。しかし、このままではいけないなぁ、せっかくアメリカ、しかもスタンフォードにいるのだしもっといろんな人と交流しなくちゃ勿体無い!ということで、重くなっていた腰をあげ、NPAWの恩恵をフルに浴びることにしました。結果、これまで話したことの無い人と話すこともでき、美味しいものを食べられ、うまくいっていない実験を再考してもう一度チャレンジする気力が湧いてきました。やはり気分転換は大事ですね。しかも今週はポスドクとして労い讃えられる大義名分があるわけですから、後ろめたくなることもありません(笑)。しっかり労ってもらった分、来週からまた頑張ろうと思います。

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